【インパクトのあるプリント】2色輪転機で出来ること
輪転機(印刷機)と呼ばれる機会には大きく分けて2つの種類があります。
単色輪転機と2色輪転機です。
(フルカラー印刷機と呼ばれるものもありますが、印刷方式が違うので今回は説明を割愛します)
輪転機の印刷の仕組みは下の画像のようになっています。
読み込んだ原稿からマスターと呼ばれるフィルムのようなものに微細な穴を空け版を作成し、その穴にインクを通すことで紙に印刷します。
2色輪転機はこのドラムロールが2つあり、2色使うことで単色印刷とは違ったインパクトのある印刷が可能となります。
2色輪転機のメーカー
単色輪転機ではデュプロなどもありすが、一般的なオフィスに導入されている2色輪転機はリソー製のものがほとんどです。
リソーのRISOGRAPH(リソグラフ)という2色輪転機のMFシリーズにはスペックごとに複数のモデルが用意されており、使用用途によって最適な機種を選ぶことができます。
2色プリントでできること
2色プリントの印刷物といえば、新聞の折込チラシなどで目にしたことがある方も多いと思います。
左の画像のようなプリントです。
フルカラーのデータ原稿をプリントした場合も、2色でうまい具合に表現してくれます。
写真の部分の印刷などは、単色と比べると遥かに豊かに印刷することが出来ます。
2色輪転機の2色を何色と何色を選ぶかによっても、カラー写真の表現が大きく変わります。
いくつか色の組み合わせのサンプルをご用意しました。
元画像
ブルー&レッド
イエロー&グリーン
イエロー&ブラック
グリーン&レッド
レッド&ブラック
ブルー&ブラック
グリーン&ブラック
(※上記の画像はphotohospで作成した参考イメージです)
便利な分版機能
2色輪転機のRISOGRAPH(リソグラフ)MFシリーズには2色で印刷するための便利な分版機能が用意されています。
赤色分版
赤と黒で作成した2色原稿を自動で判別して分版します。
輪転機にセットしているインクを黒と赤でそれぞれ指定して印刷することができます。
エリア指定分版
色分けしたい部分を指定の赤ペンで囲むことで、2色を分版する方法です。
トレース分版
色分けしたい部分を指定の赤ペンで別の紙に書き込み、原稿を分版する方法です。
この方法を使えば元原稿を汚さず2色を分版することができます。
書き込み分版
指定の赤ペンで手書きした部分を自動的に判別し分版する方法です。
上記の分版方法以外に、専用のソフトで細かく色を指定して印刷することもできます。
2色輪転機の注意点
単色輪転機に比べ、ドラムが1つ多いのでその分機械のサイズも2色輪転機の方が大きいです。
印刷時の展開サイズはMF〜で1,625mm(W)×735mm(D)×1,145mm(H)となっており、そのスペースを確保する必要があります。
まとめ
単色でも2色でも印刷のランニングコストは基本的に変わりませんので、コピー機のカラープリントよりも圧倒的に安い印刷コストで、インパクトのあるプリントや細かな表現をしたい方には2色輪転機はとてもおすすめです。