起業してパソコンを用意しようと思った時に、スペックによってさまざまな選択肢がありどれを選んだら良いか非常に悩ましいかと思います。
そこで最低限このスペックを選んでおけば安心して事業をスタートできるというものをご案内したいと思います。
●パソコンを選ぶ上で注目するポイントは以下の6つです。
●ノート型かデスクトップ型か
●CPU
●メモリ
●内部ストレージ
●モニター(ディスプレイ)
●ディスクドライブ
■ノート型かデスクトップ型か
パソコンには大きく分けてノート型とデスクトップ型があります。
一昔前はノートパソコンはHDD容量が小さかったり、スペックの割に価格が高かったりと
メインのパソコンとして選ばれることは少なかったかもしれませんが、最近のノートパソコンはそういったことはありませんので、持ち運ぶ必要があるのか、大きな画面での作業が必要なのかなど、使用用途に合わせて自由に選ぶことができます。
デスクトップパソコン
ディスプレイとパソコン本体が一緒になった一体型と、ディスプレイとパソコン本体が別になったタワー型があります。
タワー型は拡張性に優れていますが、その分本体が大きく設置スペースが広く必要になります。またケーブルの数も増えるので、
オフィスの限られたスペースの中ですっきりと設置したいのであれば一体型がおすすめです。
ノートパソコン
スタンダードなノートパソコンの他にモバイルノート、ウルトラブックと呼ばれる非常に薄くて軽量に作られているジャンルのノートパソコンもあります。
持ち運びには軽量なほど便利ですが、スタンダードなノートパソコンと比べると高価に設定されているので、予算に合わせて検討しましょう。
■CPU
CPUは人間で言うところの脳に当たる部分です。
ここのスペックがパソコンの使い心地に大きく影響します。
●オフィスで通常使用するパソコンでCPUを選ぶ際に見るポイントは1つです。
・intel core i◯ 〜
この◯の部分には3、5、7、9のいずれかの数字が入り、それぞれcore i3、core i5、core i7、core i9となります。
安価なパソコンではCeleron、PemtiumやAMDというCPUが使われているパソコンも多くありますが、やはり性能が低かったり安定性に欠けるものもあるので、ちゃんとその部分を理解できていない方は選ばないのが無難です。
ではcore i3、core i5、core i7、core i9それぞれの使用用途ですが、簡単に分けると以下のようになります。
core i3
インターネット、文書作成
core i5
Microsoft Officeのアプリ、Adobeのアプリ
core i7
4K動画編集、オンラインPCゲーム、3Dゲーム/アプリケーション
core i9
さらに高解像度の動画編集、高解像度のゲーム配信
一般的なパソコンでの業務でしたらcore i3があればほとんどの場合問題ないと思います。
ただオフィスのBGMとしてパソコンで音楽やラジオを流しながらWordやEXCELで作業したり、その他複数の作業を同時にこなす必要がある場合はcore i5を選んでいた方が良いかもしれません。
またオンラインのサービスや、パソコンを使用したアプリケーションなどの技術的な進歩はとても速いので、そういった意味でも少し先を見越してあらかじめ余裕を持ったスペックのパソコンを選んでおくのも有効だと思います。
■メモリ
メモリはデータを一時的に記憶する部分のことで、ここの容量が大きいとパソコンが作業を効率よく行えるので安定して動作します。
最近ではほとんどのパソコンが4GB以上を搭載しているので基本的には問題なく使用できますが、より快適に業務を行いたいのでしたら8GB以上を選んでおくと良いでしょう。
■内部ストレージ
内部ストレージとはEXCELファイル、Wordファイル、写真や音楽といったデータを保存しておく領域のことです。
ストレージにはHDDとSSDがありそれぞれにメリット・デメリットがあります。
HDDのメリット
容量単価が安価
HDDのデメリット
衝撃に弱い
消費電力が大きい
SSDのメリット
データの読み書きが速い
衝撃に強い
消費電力が少ない
形状が小型
SSDのデメリット
容量単価が高い
故障した際のデータ復旧が困難
容量は500GBもあれば通常オフィス業務で使用するデータファイルの保存には十分です。
動画ファイルや、図面などデータサイズの大きいものを取り扱う場合は1TB(=1,000GB)あると安心して使用できるでしょう。
SSDの方がメリットは多いですが、容量単価が高く1TBのSSDなどは現状、現実的ではありません。
HDDとSSDを搭載したハイブリッドタイプもあります。ハイブリッドタイプだとパソコンの起動に影響するOSなどはSSDに保存し、あまりアクセスしないデータはHDDに保存するといった使い方ができます。
使用用途と予算に合わせて選びましょう。
■モニター(ディスプレイ)
デスクトップパソコンだと19〜27インチ、ノートパソコンだと11〜17インチが主流です。
ディスプレイの方式には液晶、有機ELがありますが有機ELは高価なので特にこだわりがなければ選ぶ必要はないでしょう。
またディスプレイには光沢ありの「グレア」と光沢なしの「ノングレア」があります。
映像などを見る用途でしたら光沢ありのグレアタイプが向いていますが、光沢があるとオフィス内の照明などの映り込みから作業中に目が疲れやすくなるのでオフィスでの通常使用でしたらノングレアタイプがおすすめです。
■ディスクドライブ
最近のノートパソコンにはCDやDVDを読み込むための装置であるディスクドライブが搭載されていないものもたくさんあります。
多くのアプリケーションやドライバなどはインターネットからダウンロードできるようになっているので、
無くても困る場面は少なくなりましたが、業務上CDなどの読み込みが必要になる場合はディスクドライブを搭載しているものを選ぶ必要があります。
外付けのディスクドライブもありますので、持ち運ぶ為に軽いものを選びたい場合は外付けディスクドライブを別途購入するのもありです。
またBlu-rayディスクを取り扱う可能性がある場合は対応しているかの確認も必要です。
まとめ
まとめると以下のようなスペックのパソコンが最低限ストレスなく使えるパソコンということになります。
ノート型かデスクトップ型か
使用用途に応じて
CPU
intel core i3以上
メモリ
8GB以上
内部ストレージ
500GB以上
モニター
使用用途に応じた大きさで光沢のないノングレアタイプのもの
ディスクドライブ
必要なら搭載のものを。Blu-ray対応かも確認
起業して事業をスタートするにあたりパソコンはなくてはならないツールです。
価格だけを見て思うように動かないパソコンを選んだり、過剰なスペックに無駄な費用を使ったりしないよう最適なパソコンを選んで購入しましょう。